顎変形症の手術を受けて思った程大変でもなかったこと 2
前回は尿カテーテルが思った程大変でもなかったことを書きました。
今回のも気にされている方は多いと思うのですが書かせて頂きます。
2.全身麻酔からの覚醒時の痛みや吐き気問題
顎変形症の手術のブログやらクチコミやらを私はあまり見ないようにしておりました。
貴重な経験談かとは思うのですが、やはり個人差はあるように思いますので、100人中1名しか該当しないような事象でも、自分にも当てはまるように思い込んでしまうことが怖かったです。
とは言え、つい、うっかり、薄目でちらっと見たネットの感想や体験記にはこんなものがありました。
- 麻酔から醒めると、強烈な吐き気を感じた
- 麻酔から醒めると、強い痛みと寒さを感じた
- 麻酔から醒めた時にパニックを起こさないでねと医師から言われた
これらを見て、麻酔から醒める過程で手術の痛みがMAXで襲ってきて、
麻酔のせいで吐き気に襲われる上、
不快感や苦痛からパニック状態になってしまうという悪いイメージが付いてしまいました。
ただでさえ手術なんて受けたくないのに、術後いきなりこんな最悪状態になるんだったら、もう無理、怖い、怖すぎる!という想いが付きまとっていました。
なので、全身麻酔からの覚醒時がとにかく怖かったです。
もっと言うと、手術が終わった際は、一人っきり状態で覚醒待ちになるのではないかとさえ思っていました。
さすがに、この点は入院よりだいぶ前に先生に聞いて、もちろん覚醒するまで周りに先生達はいるし、暴れようとしても押さえるから大丈夫です、と確認済でしたが、それくらいどうなってしまうんだろうという不安は大きかったです。
また、全身麻酔から醒めない事例みたいなのを何となく見聞きしたことがある手前、
物凄く可能性は低いかもしれないが自分がその事例にハマってしまうリスクはあると考えるとやはり怖かったです。
また、全身麻酔の際、通常は口から挿管するそうですが、
この手術の場合は鼻から挿管するそうで覚醒した際に強い異物感を感じるのではないか、苦しいのではないか、という点も怖かったです。
手術を受けてみての感想
全身麻酔の導入時は、点滴かららしいのですが、その後は鼻からのガス?で麻酔をかけるそうです。
麻酔から覚醒させるには、鼻からのガスを止めてから10分後くらいに覚醒するそうで、コントロールが容易ということらしいです。
ということで、麻酔からの覚醒時に放置されるなどということはあり得ず、
どなたかからの声掛けや手を握る等の外部刺激で目を開けました。
目を開けると、分かりますか?のような質問を受けるので、
手を握ったのか頷いたのかどうアクションしたかはもはや覚えていないのですが、
患者の反応を見て鼻からの挿管をすぐに抜くという流れでした。
抜かれたのはなんとなく覚えている感じはありますが、
苦痛かどうかという点では苦痛でもなんでもないというのが私の感想です。
覚醒したとはいえ、まだぼーっとしているので、
苦しいとか痛いという感覚はこの時点ではなかったと思います。
当然麻酔に使用する薬の種類や分量に対して、合う合わないの個人差はあり、
術前にも麻酔科の先生に過去にどんな手術を受けたかを確認されるのも、
どの手法がその人に最も合っているかや、合わない方法を把握するためであろうと思います。
また、麻酔科医の同種の手術に対する経験値によっても、差はあるようでした。
私の場合は、手術前日の麻酔科医との面談にて、
「明日の手術を担当する麻酔科の先生は、この手術の麻酔の経験が物凄く豊富で上手な先生だから安心して受けてください」と言って頂きまして、大いに気が楽になりました。
痛みや吐き気などに対しても、痛ければ痛み止めを入れるし、吐き気があれば吐き気止めを入れるから大丈夫と説明頂いたのでとても安心することが出来ました。
ですので、手術前日にある程度の安心感を得ていましたが、
終わった今思うのは事前の説明はその通りだったし、
全身麻酔では患者が不安に思うような点はほぼコントロールしてもらえるので過度な心配はいらないんだなと思いました。
もちろん、私の一例に過ぎませんので、他の経験をされた方は当然いらっしゃると思いますが、ご参考になれば幸いです。
今回は以上です。