歯科矯正と顎変形症の手術

顎変形症の手術に悩まれている方へのヒントになれば幸いです

顎間固定中の食事でやって失敗したこと

手術後は顎間固定といって、上の歯と下の歯のワイヤーに付けられたフックにゴムを掛けて口が開かないように固定されます。

以前はワイヤーで縛りつけていたそうなのですが、

患者が嘔吐してしまった時の処置が大変ということなのか

ゴムを掛ける手法が取られているようです。

(今でもワイヤーで縛る病院もあるのかもしれませんが、私の入院した病院ではゴム掛けでした)

手術後の経過にも依るとは思いますが、私の病院では手術後5日目の朝食までは鼻に入れられたチューブ経由で液体の栄養食を点滴から摂取してました。

手術後5日目午前中の診察で鼻のチューブを抜いてもらい、

晴れて昼食からは口から流動食を摂取することが出来ました。

この時の失敗談をご紹介します。

初の流動食のメニューは、重湯150cc、味噌スープ、ミルクセーキ、りんごゼリーでした。

重湯というのは薄いお粥の上澄みの液体です。これに0.3gの食塩が付いてきます。

重湯の食べ方は、食塩を重湯にかけて、ただ飲むだけです。

しかしながら、私はせっかく口から食べられるようになった訳だからと、

入院時に持参していたねり梅の瓶から、ねり梅を重湯に溶かし、

梅風味で頂こうといきなり応用編に手を出してしまいました。

重湯は確かに狙いの梅風味で美味しく頂くことが出来ました。

しかし、次の味噌スープを飲み始めたところ、何かおかしいことに気づきました。

なんか味噌スープが入っていかない上、少し息苦しくなってしまいました。

あれ?と思い、慌てて鏡を見たところ、エライことになっていました。

ねり梅に含まれていたかつおぶしが顎間固定のゴムやらワイヤーやらに絡みまくってへばりつき、液体の通り道に蓋をしてしまっていました。

急いで口をゆすぎ、かつおぶしを取り除いたので事無きを得ました。

さすがに流動食初回で応用技は気が早過ぎました。

このタイミングではまだ口が開かない、というか開けようと試みることもしていない段階なのでかつおぶしは目詰まりを起こしてしまいます。

教訓としては、

流動食はアレンジを加えるべからず

ですね。

その後は重湯に食塩0.3gをかけて飲むようにしました。

これっぽっちの塩をかけても物足りないに決まってると思い込んでいましたが、

意外や意外、ただ飲むだけでもほんのり塩気を感じるんですよね。

重湯なんて気持ち悪そうと思っていましたが、意外と慣れたらゴクゴク飲むようになっていました。

流動食は、食というより飲み物ばかりなので食事時間がすぐ終わってしまうんですよね。

唯一食べ物感があるのが、ゼリーです。

ゼリーも最初はねり梅の目詰まりがあったこともあって、吸ってもピクリとも入ってきませんでしたが、目詰まり除去後はチューッと吸うのが数少ない楽しみでしたね。

流動食は、術後5日目の昼食から7日目の朝食まで丸2日、計6回頂きました。

まあ、この間はお腹が空いて仕方なかったですね。

流動食は、毎回全部で150ccが3種類+50cc程度が1種類という感じで、

計500cc程度の量なので液体しかないという前に絶対的に量が物足りないんですよね。

早く固形物メニューが取れるようにならないかと思って過ごしていました。

 

ご参考になれば幸いです。

本日は以上です。

 

 

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