歯科矯正と顎変形症の手術

顎変形症の手術に悩まれている方へのヒントになれば幸いです

矯正装置が取れた日にリテーナーを装着

顎変形症の手術からちょうど9か月が経過した2021年4月某日、ついに、ついに待ちに待った日がやって来ました。

矯正装置が取れましたー!

ついにこの邪魔な装置が取れるのかと思うと嬉しくて数日間は興奮状態でしたね。装置が取れれば、喋りやすくなるだろうし、食べ物が挟まることもないし、口の中が傷つくこともないし、何より見た目が良くなるだろうし、もう夢いっぱいな訳です。

この気持ちは矯正をされた方なら共感してもらえるものと思います。

人によって矯正をする動機は様々かと思いますが、歯並びが整って、かみ合わせが良くなって、喋りやすくなって、とにかくそういう普通のことに憧れて矯正を始めるのですが、ゴールに到達する為に大きなリスクを負う必要がある訳です。

装置が付いて矯正してるって思われるなーとか、痛いんだろうなーとか、虫歯になったらどうしようとか、結果思った通りにならなかったら嫌だなーとか、お金も結構かかるしなーとか、歯医者に通うの大変だよなーとか、物凄く大変な目に遭うことを覚悟しますよね。

けどそれでも、かみ合わせとか歯並びのことで悩み続けたくないという一心で、もっと先の未来が楽しくなることを期待して、矯正を始めるのではないかと思います。

私の場合は、一度装置を付ける前に怖くなって逃げ出しました。

先生や衛生士さんにも大変ご迷惑をお掛けしました。それでも戻ってきたときに、嫌味の一つも言わずにまた頑張りましょうと言ってくださってとても感謝しています。

ずぼらでめんどくさがりの自分が挑むにはあまりにも大変なことの連続でしたが、一度逃げたこともあって、その後は先生に全てお任せして全て言うことを聞いて、通院の予約も変更もキャンセルもせずに手術までやり切りました。

そんな経緯もあって、ついに装置が取れる日を迎えられたので、それはそれは嬉しかったです。

 

装置を外すときは結構力業でした。その力でそれ以上やったら歯が折れそう、ああ、そこは割と弱ってるからこれ以上耐えられない・・と思ったりしましたが、なんとか私の歯達は耐え抜いて生き残ってくれました。

装置を外した後、口をゆすいだ後、口の中の異物が全て取れた状態の時はなんとも言えない嬉しさがありました。

例えるなら、ブライアンホークとの一戦を終えた後、眠りから覚めた鷹村が目の前のおにぎりをほおばった瞬間のうれしさでした。

そんな嬉しい気持ちだったのは僅か30分程で、すぐにリテーナー(保定装置)が取り付けられることになりました。

事前にリテーナー用の型取りはしていたので分かってはいたのですが、装置が取れたハッピータイムが本当に短くて悲しかったです。

私の場合は上は取り外し可能な装置で、下の歯は前歯の裏に金属を貼り付けて固定する形でした。

まあ、上は上で喋るのに邪魔だし、下も下でこれまで裏側に何かが付くことはなかったこともあり、違和感が凄いです。喋るときに舌が当たる部分でもありますし、不快感が強いです。

それでもリテーナーにはだんだん慣れて、付けていても普通に話したりできるようになるとのこと。とてもそうは思えないですが、そういうことらしいです。

 

ということで、ようやく装置が取れても、すぐに次の試練が与えられるよというお話でした。